☆イスラム国の倒し方・はじめの3歩
過激派組織として知られるイスラム国(ISIL,ISIS)。残虐な行為が目立つ中で、この存在をどうするべきか。どうあるべきかを考えてみよう。
1歩 お願いする
イスラム国がやっている事は、残虐な行為。ウソもつくし、身代金も要求する。もちろん殺人を主体とした組織だ。というよりも、殺人のハードルがあまりにも低すぎる。イスラム国とは名乗っているが、イスラム教にとっては大迷惑な存在。イスラム国が活躍するほど、イスラム教の名は汚され、アッラーの存在も汚されるだろう
そこでイスラム国に対して、頼むからこれ以上イスラム教を汚すのをやめてくれとお願いしてみる。出来ればイスラム教徒達がそれを率先してやる事で、イスラム国対イスラム教の構図が出来、分かり易くなる。イスラム国とイスラム教は対立する存在だと世界が認識出来るようになる
2歩 並べる
イスラム国が出来て間もないが、今までイスラム国がしてきた物を並べてみる。イスラム国とは名乗っているが、やっているコトは国としては乱暴すぎる。どこの国から見ても、ただの犯罪組織がやる行為でしかない。あまり先の事を考えない、場当たり的な行動のように映る。知的水準が低いとは思わないが、思考能力はあまりないように思う。特に先を見通す目があまりにも乏しい。
場当たり的な今までの行動を、並べるコトにより冷静に分析するコトが出来る。並べてみれば、この集団が先を見通す思考力に欠けている事が一目瞭然となるだろう。並べるのは真実をもう一度見つめ直す為。今、イスラム国のしてきたコトを、もう一度冷静に見つめ直す時期かもしれない。それは亡くなられた後藤さんも望む事だろう
3歩 メディア戦略をする
イスラム国が特徴的になのは、そのメディア戦略だろう。メディアを利用して自分達の主張を訴える。これは、イスラム国構成員自体がメディアから情報を入手出来る状態にある事も示している。とするならば、YouTubeなどのメディアを使って、逆に訴えかけるのも有効だとわかる。メディアを通せば向こうに確実に通じるハズ
イスラム国の構成員は尊重したい。なので、爆撃による全滅を善しとは思わないし、それで解決するとも思わない。ことあるゴトに、投降を呼びかけるべきだろう。もちろん自爆テロには、最大限注意しながらになるけれども。
イスラム国が作ったイメージ映像と、現実とのギャップは利用出来る。イスラム国が宣伝に使った映像で、実際のイスラム国がした行為を想像出来た人が居るだろうか?そこには明らかにギャップがあり、乖離がある。それを利用しない手はないだろう。ウソだと非難するのではなく、真実を見せて行くだけでイイ。イスラム国がしてきた事は、冷静な判断から出てきてはいない。場当たり的な行動は、後から見れば恥ずかしい物。それをメディアで世界中に流せばいい。イスラム国も見る事だろう。そして恥ずかしいと思うコトだろう。恥ずかしいと思うコトが、行動を改める始まりとなる
くり返すが、イスラム国の全滅が解決になるとは思わない。とすれば、イスラム国の倒し方は心理戦になるだろう。私が考えるイスラム国の倒し方も、当然心理戦
心理戦で重要なのが、最終的な着地点をどこに置くかという事。前述したように、イスラム国の全滅は着地点としてはあり得ないので外しておきたい。最終的にイスラム国が残っても、私はイイと思ってもいる。もちろん残虐行為は全滅させるべきだし、軍事的要素も排除したい。そうするとイスラム国に何が残るのだろう。コレを知りたいがよく分からない。イスラム国自体、残虐行為と軍事要素を抜くと何も見あたらない。いや、もしかすると発信はしているのかもしれない。こちら側に届いていないだけかも
もしも残虐行為や軍事要素を抜いて残るモノがあればそれは尊重したい。従来のやり方では、全てを否定しすぎていたように思う。内容により、肯定するべき物と否定するべき物を分けていく必要があるだろう
支配的、独占的、死は否定するべき物。共生的、分配的、生は肯定するべき物。これはイスラム国でも、他の国でも、どこの国でも通用する分け方。歴史的に見れば、人は支配的、独占的、死の道を歩んできた。ほとんど今までそうしてきた。宗教はそれを否定しながら、結局人はその道を選んで来てしまった
宗教という物があり、それを解釈する。その解釈というのはその時代その地域に任されるモノだろう。どちらに解釈するか、それはこれからの未来に掛かっている。私たちの仕事として、その解釈の方向を共生的、分配的、生の方向に持っていくべきだろう。心理戦というのはその為に行われる。イスラム国を倒すというのは、全滅ではなくまともな方向に導くと言うコト。心理戦も導く為に存在する。お願いするという考えも、その為の仕掛けだと理解して頂きたい
支配、独占、死が無くなるように持っていくコトが、イスラム国を倒すコト。そのイスラム国というのは日本の中にもあるように思う。ロシアにも、アメリカにも存在するように思う。そして、自分の中にもイスラム国はあるだろう。他人事ではない。自分の心にもある、場当たり的な衝動を否定し、良い方向に持っていくコトが本当に求めるべく道。イスラム国というのは1つの現象でしかない。本当の敵は自分の中にもいる
イスラム国覆面の男
『ジハーディ・ジョンとは』の記事もよろしければ
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